台風や天気が大荒れの際に停電・断水する理由をご存知ですか?
今回はこの仕組みについて紹介します。
なぜ台風で停電する?
電気は各電力会社等の発電所で作られます。
そして、送電線により送られ、変電所で家庭用の電圧に変圧された後、各家庭に供給されます。
この流れは、大雑把ですが、火力、原子力、風力等、どの発電方法でも大きく変わることはありません。
当然、この流れの中で何かが故障したりすると停電するということです。
台風に絞ると、大きく2つの理由が考えられます。
① 設備の損傷
台風のニュース等でよく流れる「飛来物に注意してください」という注意喚起。
この飛来物(木の枝や看板等)が原因となり送電線を切ってしまうということがあります。
また、台風に伴う大雨による土砂崩れや、大型の飛来物によって電柱が倒れることがあります。
このように設備が壊され、停電します。
② 潮風の影響
冒頭の過程のうち、送電線は鉄塔や電柱を経由して配備されています。
鉄塔には、電気が鉄塔を伝って逃げないよう、
碍子(がいし)という地面と電線を絶縁する設備が取り付けられています。
台風による強い潮風が碍子に吹き付けられ、
塩分が表面に多量に付着すると、表面の塩分を伝って電気が逃げてしまいます。
このように送電設備から電気が逃げることで、停電します。
なぜ台風で断水する?
では何故台風で断水するのでしょうか?
水道に関しても、水道管の断裂等、設備が損傷することは当然一因となります。
しかしながら、水道管は通常地中に設置されており、土砂崩れ等が起こらない限りはそう壊れることはありません。
また、以前我が家では、停電直後に断水したことがあり、何か関連があることが考えられます。
答えは、水道局の送水ポンプの停止です。
水道はきれいにしても、平地では送水するための動力がなければ家庭に供給することができません。
送水ポンプは電気を使う通常モータで動くため、
電気の供給が断たれると水の供給も止まってしまいます。
なお、マンション等の集合住宅の場合は、さらに上の階へ送水する必要があることから、
集合住宅用の送水ポンプも備え付けられています。
そのため、集合住宅用の送水ポンプが停まることによる断水の可能性もあります。
まとめ
以上が台風による停電・断水の仕組みです。
細かく考えればもっとありますが、
これくらい知っていれば納得感をもって復旧を待てるのではないでしょうか?
とりあえず、防災の話でも少し触れましたが、いうまでもなく水は重要です。
7日間分とは言わないので、3日間分くらいは準備しておきたいものですね。
賞味期限は意外と長く、また期限が切れても、口に入れず生活用水として備えることができます。
また、生活用水としてであれば、普段からペットボトルにためておく方法等もあります。
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