情報サイトでオーソリティサイトを目指そう!【書評】

情報サイトでオーソリティサイトを目指そう!【書評】

ブログ運営は、記事を投入し続けなければアクセス数が減少してしまう特性があり、維持・管理に結構な手間がかかります。

ブログには、新しい記事やコンテンツを追加しやすいというメリットがありますが、基本的には時系列順で表示されるため、古い記事が後ろへ追いやられてしまいます。

これにより、ブログにある情報の全体像が見えにくくなり、ユーザーが欲しい情報にアクセスしにくくなってしまい、結果として情報がフロー化しやすくなります。

このことが、ブログでは記事を更新し続けなければアクセス数が下がってしまう原因です。

それでは、どうすれば上記のブログの弱点を克服し、長期的に見てもらえる価値のあるWebサイトにすることができるのでしょうか?

その秘訣は、情報サイトを構築することによる『オーソリティサイト化』にあります。

そのために必要なWebサイトの表現形態は以下三つがあります。

・ブログ型

・完結型

・ツール型

本記事では、『情報サイトでオーソリティーを目指そう!:10年先も生き残る安定志向のサイト構築論』の書評兼まとめとして、ブログの情報サイト化手法を紹介します。

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オーソリティサイトとは?

オーソリティサイトとはどのようなものなのでしょうか?

著者は以下のような意味だと言っております。

Web上で「オーソリティーサイト」という場合も「○○といえばこのサイト!」といわれるような誰もが認めるサイト、「特定のジャンルで知名度がありユーザーの信頼が厚いサイト」のことを意味します。

引用:『情報サイトでオーソリティーを目指そう!:10年先も生き残る安定志向のサイト構築論』, a-ki 著, 以下引用全て同様

重要な点は「特定のジャンルで知名度がありユーザーの信頼が厚いサイト」という部分ですね。

オーソリティサイト化のための情報サイト

それでは、サイトのオーソリティー化はどのような考えのもと進めていけばいいのでしょうか?

サイトをオーソリティー化するという場合、主役になるのは人ではなく情報そのもの。ブログだけというのではなく、情報が主役になるようサイト構成を最適化した、いわゆる「情報サイト」を構築することがサイトのオーソリティー化への近道です。

オーソリティサイトとして重要なのは「情報」です。

サイト運営関係の様々な本の中でよく出てくる「ユーザーへの価値の提供が最重要」という考えがありますが、本書でも同じことが主張されてます。

オーソリティサイトでは、「ユーザーへの価値=情報」であるため、「情報」を主役とした情報サイトの設計最適化が必要とのことですね。

それでは、情報サイトとはどのような構成のものをいうのでしょうか?

Webサイトの表現形態は、冒頭で示したように以下3形態がありました。

・ブログ型

・完結型

・ツール型

以下、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!

Webサイトの各表現形態のメリット・デメリット

ブログ型

「ブログ型」の概要については説明不要ですね。

メリットは、記事の追加が容易なこと、新しいカテゴリの追加が可能なことなど、柔軟性の高さです。

時々刻々と流れていくようなフロー情報を扱えることも、最大級のメリットです。

また、定期更新を行うことで、リピーターやファンを確保できることもメリットです。

デメリットは、情報がフロー化しやすい(流れていきやすい)ことや、サイト内の情報の構造化が困難(不安定)であることから、記事の価値が減衰しやすいことです。

完結型

「完結型」とは、予め決めたテーマに特化したもので、書くべきことが決まっている網羅的な情報サイトです。

教科書や新書、商品カタログをWebサイトで構築するようなイメージですね。

書籍化されたWebサイトの多くはこの形態が含まれているのではないでしょうか・

メリットは、情報の専門性・網羅性が高く、論旨に沿って構造化されているためユーザーの情報アクセス性も良く、記事の劣化はほぼ起こらないことです。

理想的ですね!

デメリットは、完成系がある程度決まっているため、一度完成するとその後の記事の追加が難しいということです。

2000年代初頭はこのタイプが多かったですし、このようなサイトにこそ価値があると個人的には思います。

ツール型

三つ目の「ツール型」は、文字通り「ツール」を提供するサイトです。

例えば、引っ越しの一括見積とか、計算ツールとか、占いツールとかプログラムとかですね。

ユーザーが「使用する」という機能を含むものは、ツール型に該当します。

メリットは、「完結型」と同様に、一度作ってしまえば恒常的にアクセスが見込まれます

また、ツールによっては何度も使ってもらえるため、一度読んだら終わりという読み物とは一線を画します。

デメリットは、構築が難しいことですかね。簡単に作れるものならすでにWeb上にあるでしょうし、価値の高いツールを提供するには尖ったアイデアやスキルが必要とされるかもしれません。

情報サイトでオーソリティ化を狙う上では、これら3つの表現形態のうち最低でも2つ以上、できれば3つすべての形態をサイト内に組み込むことが必要とのことです。

ブログではフロー記事とストック記事を区別する

上記のとおり、オーソリティサイトでは最低でも2形態を取り入れることが必要であることがわかりました。

そこで、一番取り組みやすいのはやはりブログだと思うのですが、ブログ記事を書く際に注意点があります。

それは、フロー記事とストック記事を明確に区別するということです。

フロー記事とは、時間の経過と共に価値の減衰が大きいような記事です。

今日の天気、とか、今日の運勢、とかは最たるものですね。

一方で、ストック記事とは一度書いたら恒久的に価値を維持し続けるような記事です。

〇〇に関する豆知識とか、有名な本の書評などが該当します。

なお、注意点としては、ストック記事にフロー情報を含ませるとフロー記事化してしまうため厳禁です!

ストック記事は、いつ読んでも同じ価値を提供できるような、なるべく時間に風化しない内容にしましょう。

そして、ある程度のストック記事がたまってきたら、有効なテクニックがあります。

記事単位でフロー情報とストック情報を分けられるようになったら、フロー情報の記事だけを集めるコンテンツとストック情報だけを集めるコンテンツというようにカテゴリー単位でコンテンツを分けるようにしましょう。

これにより、ブログ内でストック情報の構造化ができるためユーザーのアクセス性が高まり、有益な情報サイトに近づきます。

また、フローコンテンツもカテゴリ化することで一定の価値を得ます。

ここで、フロー記事をストック記事化するという魔法のような一発逆転法があります。

その手法とは・・・

フロー情報のまとめ記事によるストック記事の作成』です!

フロー記事であっても沢山集まれば、やがて一つの知の体系となります。

例えば、本書評はフロー的な側面もありますが、ブログ関連の書評を書き溜めた後に「ブログ関連のおすすめ本まとめ」というような記事に掲載すれば、ストック記事のコンテンツとして生きてくるということです!

他の例としては、ダイエットや投資の推移報告は記事単体ではフロー記事ですが、それらを数か月分集めて手法の考察を加えたまとめ記事を作れば見事にそのまとめ記事はストック情報となりますし、内部リンクを通じて個々のフロー記事も読んでもらうことができます。

ここまで読んでいただけたらお気づきの方も多いと思いますが、結局Webサイト運営は質の高いストック情報(風化しない情報)をいかに増やすかの勝負であるということです。

フロー記事のストック記事化を意識すること、これはフロー記事優勢なブログの今後の明暗を分ける重要な考え方だと思います。

ランチェスター戦略の導入

強者と戦って勝つための弱者の戦略として有名なものとして「ランチェスター戦略」があります。

Webサイト運営を個人で行う際、重要なのは大資本の大手と戦わないということです。

Webサイト運営に関する著者の戦略を見ていきましょう。

ランチェスター戦略の中でもっとも有名な理論に「弱者の戦略」というものがあります。

弱者の戦略は一言でいうと差別化です。「戦略」とはいうものの実際には上位の競合と正面切って戦うのではなく、むしろ戦いを避けることで「居場所を確保する」ことを目標とする生き残り戦略であります。

そして、居場所を確保するための差別化として、「記事テーマの絞り込み」と「切り口」が挙げられます。

テーマの絞り込みが縦軸なら、切り口は横軸の関係になります。縦軸と横軸が交わることで、より独自性の高いコンテンツが生まれます。

どのようなものが独自の切り口として優れているのでしょうか? 単純なことですが制作にひと手間がかかるもの、あるいは参入ハードルがちょっと高いものが適しています。作り始めるまでに「ちょっと面倒くさい」と思うくらいでちょうど良いのです。

弱者であることを自覚し、大手がやらないようなニッチなテーマを扱ったり、手間がかかることをあえてやっていこう、それが差別化と居場所の獲得につながるから、ということですね。

極めて合理的な発想です。

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まとめ

「情報サイトでオーソリティサイトを目指そう!」の書評として、情報サイトのオーソリティー化手法について紹介しました。

やみくもにブログを更新するのではなく、戦略的に情報サイトを構築していくことにより、未来の到達点には雲泥の差が出ると考えられます。

情報サイトでオーソリティサイトを目指そう!:10年先も生き残る安定志向のサイト構築論」(Kindle Unlimited対象 )は非常に質の高い本であり、ここにまとめたことはごく一部の例に過ぎません。

価値ある記事を量産し、情報サイトのオーソリティ化を目指したいというブロガーの方には、本書の一読をお勧めします。

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