【最先端技術】人工培養肉が導く食文化のパラダイムシフト

【最先端技術】人工培養肉が導く食文化のパラダイムシフト

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人工培養肉ってご存知ですか?

クリーンルームにて人工的に食肉を培養するという、まるでSFのような技術が、すでに研究室レベルでは確立しており、2020年代には普通に食卓に並ぶと言われております。

こんな技術が確立されたら、確実に食文化のパラダイムシフトが起こるでしょう。

そんなワクワクする未来技術を紹介していきます。
未来を先取りしましょう!

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最先端技術:人工培養肉の特徴

人口培養肉とはどのようなものなのでしょうか?

食肉培養技術の特徴は以下です。
・クリーンな環境で育てられるため、食中毒のリスクが低い
・培養肉は従来の畜産業と比べ、環境負荷を大幅に軽減可能
・家畜を殺生する必要がない
・家畜による肉よりも美味しい!?

1つ目の、食中毒のリスクが低いというのはイメージがしやすいですよね。

現在の畜産業は、割と不衛生な環境に家畜をぎっしりと詰め込んでいるイメージですが、人口培養肉の場合はクリーンルーム内で肉を培養することになります。

従って、雑菌の繁殖や寄生虫、ウイルスによる汚染などが防げます。

肉骨粉や狂犬病、鳥インフルエンザ、などといった致命的な事象を未然に防げるというのは、消費者としては大きなメリットですね!

続いて、環境負荷を大幅に軽減という点ですが、2011年に行われたオックスフォード大学とアムステルダム大学の共同研究による衝撃的な調査結果があります。

・培養肉は従来の畜産業と比べ、
✅最大で45%のエネルギー削減可能!
99%の土地利用面積が削減可能!
96%の水を削減可能!

天下のオックスフォード大学らによるこの調査結果、えげつなくないですか?

現在のペースで世界人口が増加していけば、2100年には総人口は100億人を突破し、地球が持たなくなるといわれております。

しかし、この技術があれば、同量の食肉を作るために必要なエネルギー資源は、従来の半分程度で済みます。

人口が増えるとより多くの土地が必要になってきますし、二酸化炭素排出量が増加することで地球温暖化にも繋がり、海面上昇により更に土地が狭くなります。

そのような状況が予期される中、現在の畜産業に対して99%も土地利用面積を削減できるというのは、まさに革新的技術です。

更に、現在世界的な問題となっている水不足の問題もノープロブレム。

なんと、水の使用量を最大で96%削減可能だそうです!!
なんだか色々とが違いますね。

さらに、もちろん培養肉なので、動物を殺生する必要がありません。また、培養の元となる幹細胞は、動物から痛みなしに簡単に採取可能とのことです。

そして、消費者としては特に重視する味についてですが、クリーンな環境化で管理されて育てられるためか、畜産業による肉よりも良質で美味しい肉が作れるそうです!

これぞ、パラダイムシフトと言えるでしょう。

 

主要企業

このように、大きな可能性を秘めた食肉培養産業ですが、どのような企業があるのでしょうか?

現在注目を集めているスタートアップ企業としては、Memphis MeatsとMosa Meatがあります。

・Memphis Meats (メンフィス・ミーツ)

Memphis meats (メンフィスミーツ)は、シリコンバレーを本拠するスタートアップで、元Microsoftのビル・ゲイツやVirgin Group創設者のリチャード・ブランソンらが多額の投資をしているそうです。

私も出資したい!!
事業内容としては、家畜の幹細胞から人工食肉を培養し、商品として提供しております。

殆ど元の肉とは変わらない味を提供できるとのこと。

培養する過程で必要な栄養素を与えることで、約六週間かけて食肉が徐々に成長する仕組みを開発しております。

・Mosa Meat (モサ・ミート)

世界で初めて人工培養肉によるハンバーガーを作ったオランダのスタートアップカンパニー、Mosa Meat (モサミート)。

2018年7月に、750万ユーロの資金を確保しました。

オランダのマーストリスト大学と研究開発を実施しております。

2021年に、ハンバーガー用の食肉を11ドルで提供することを目指しているとのこと!!

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人工培養肉ハンバーガーの作り方

続いて、ハンバーガーに使う食肉を培養する場合の手順について、見ていきましょう!
未来感が凄いです!!

1. 生きた牛から筋組織の細胞をゲットする。
*この処置は動物を一切傷つけません

2. 筋組織から【始まりの細胞】である幹細胞等を抽出

3. 研究室内で幹細胞が筋繊維としてムキムキ育つ(筋トレすんの?)

4. 筋線維は、テンションをかけられながら6週間かけてバルクアップする(筋トレみたいなもん!)

5. 三次元に立体的に育てるために、筋細胞は支持構造物に沿って成長する

6. 20000本もの筋線維が色づけされ、ミンチされ、脂肪分と混ぜられる
(ハンバーガーを一つ作るためには、20000本もの培養筋繊維が必要!)

7. バーガーの形に成形される

8. バーガーのパテが料理されて完成!!

ミ★Too much MIRAI★彡

 

人工培養肉技術の課題点と今後の展望

こんなにも魅力的で革新的な食肉培養産業ですが、現状どのような課題点があるのでしょうか?

技術開発レベルでは色々あるのだとは思いますが、最大の課題は、やはりコストです。

人工培養肉が初めて作られたのは、つい5年前の2013年。

先程紹介したMosa Meat社の創立者の一人であるオランダの生理学者マーク・ポスト氏らがマーストリスト大学の研究チームと、世界で初めて人工培養肉バーガー🍔を作成しました。

実際の牛から採取した筋組織の幹細胞を元に筋繊維を作り出し、その筋線維を育てることで、バーガー用の肉は完全に研究室内で作られました。

そのコストはいくらだと思いますか?

なんと、331000ドル!!
日本円で3500万円ぐらい!!!

こんなのどうやっても市場に出回るのは無理に決まってるよ💢
って普通は思いますよね?

これが、数年前には1ポンドの人工培養牛肉を作るのに、18000ドルにまでコストダウンしました!

また、人工鶏肉は1ポンド当たり9000ドルとなりました。一桁以上安くなったけどまだまだ高い!

やっぱ無理筋なんじゃないですか、これ?

しかし、この業界においても、いつも通り『収穫加速の法則』をドライビングフォースとした、指数関数的進化がみられます。

先程紹介したMemphis Meatのエンジニア陣が、1ポンドの人工培養肉を2400ドル以下で生産可能な画期的な技術を開発したのです!!

それでもまだまだ高くて買えませんね。

と思いがちですが、収穫加速の法則の威力は留まることを知りません!

なんと、2021年には一般的に使われるようになるほどのコスト削減を目指しているとのことです!!

あなたには三年後に、安全性、環境負荷、味、肉質、単価の全ての点をクリアした、パーフェクトな人工培養肉が食卓に並ぶ光景が想像出来ますか?

パラダイムをシフトせよ❗❗

 

以下、技術的特異点(シンギュラリティ)に繋がる最先端科学技術シリーズも合わせてお読みください!

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