【ノルアドレナリン型】脳科学的なモチベーション・やる気の高め方【ドーパミン型】

【ノルアドレナリン型】脳科学的なモチベーション・やる気の高め方【ドーパミン型】

モチベーションを司る脳内物質は、大きく分けて二種類あります。

一つは「ノルアドレナリン」で、もう一つは「ドーパミン」です。

ノルアドレナリンは即効性が高い反面、短期的にしか活用できません。

一方、ドーパミンは報酬サイクル(強化学習サイクル)を回す必要があるのでモチベーションアップまで時間がかかりますが長期的には最適なものです。

これら二つのモチベーションについての説明と最適な組み合わせ方法について、書籍『脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法』を参考に紹介します!

 

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ノルアドレナリンとは

ノルアドレナリンはアドレナリンとともに、「闘争」と「逃走」についての反応を生じさせます。

交感神経系に働きかけることで心拍数を増大させ、脂肪をエネルギーに変えることで、筋肉の力を一時的に増強させる働きがあります。

また、ノルアドレナリンの分泌によって、「闘争」か「逃走」かを瞬時に判断できるように、集中力を上げて脳の働きを高めます。

更に、ノルアドレナリンには鎮痛剤のような作用もあります。

生きるか死ぬかの極限状態で痛みを気にしていては適切な判断が出来ずにゲームオーバーとなるため、痛みを和らげるように進化してきた歴史的背景があるのでしょう。

つまり、ノルアドレナリンは「緊急時の能力ブーストアップ」をもたらす脳内物質です。

ドーパミンとは

ドーパミンとは「幸福」を感じさせる効果と「モチベーション」を高める効果がある脳内物質です。

ドーパミンが放出されると、私たちは幸福感に至り、やる気がみなぎります。

また、ドーパミンは情報処理・作業記憶を行う「ワーキングメモリ」にも影響を与え、認知機能を向上させます。

つまり、ドーパミンが分泌されている状態では、記憶力が向上するのです。

まさに最強の脳内物質ですね!

ドーパミンの詳しい説明は以下の記事をお読みください。

モチベーションの種類

人間の行動のモチベーションには2つの種類があります。

「不快なことを避ける」ことと、「快適なことを求める」ことです。

不快なことを避ける特性を持つモチベーションを「ノルアドレナリン型モチベーション」とし、快適なことを求めるモチベーションを「ドーパミン型モチベーション」とします。

ノルアドレナリン型モチベーション

ノルアドレナリン型モチベーションとは、「恐怖」や「不快」、「怒られること」を避けることをモチベーションにするというものです。

つまり、ノルアドレナリン型モチベーションは危険回避型の反応なので、非常に速効性があります。

締め切りが迫った状態では注意力や集中力が高まることで仕事が一気にはかどりますが、これはノルアドレナリン型モチベーションによる効果です。

仕事や物事に対して締切を設定することで、ノルアドレナリンを放出することが出来ます。

ただし、ノルアドレナリンが効果を発揮するのは、「短期決戦」に限定されます。

ノルアドレナリン型モチベーションは、長期間続けると燃え尽きることで必ず破綻します。

最悪の場合はうつ病になることもあるため、この手法を使うのは長くても1ヶ月程度にしましょう。

それ以上の期間だと疲労が蓄積し、逆に効率が悪化します。

ドーパミン型モチベーション

ドーパミン型モチベーション は「楽しさ」「ご褒美」「ほめられるなど」をモチベーションとするものです。

ドーパミン型モチベーションは、結果と報酬が得られてから、「次も頑張ろう」とモチベーションが上がるため、即効性が低いです。

しかし、この報酬サイクルを連続的に回転させることにより上昇ループに突入することができ、長期的に成功できます。

この手法は子育てにも応用できます。

親が厳しすぎる子供は、何をやるにせよなかなか上達しません。

逆に上達していく子供のお母さんは、「あまり細かいことを言わない」「ほめ上手」といった特徴があるそうです。

ポイントは、「叱る」=「ノルアドレナリン型」よりも「ほめる」=「ドーパミン型」を意識することです。

「ほめる」ことによりドーパミン型の指導を行い、子供の主体性と「やる気」を長期間増加させることで、子供はドンドン伸びていくのです。

理想的なモチベーションの組み合わせ

短期ではノルアドレナリン型モチベーションで頑張り、長期ではドーパミン型モチベーションで頑張るというのが、理想的な方法です。

短期的に目標達成が必要な時はノルアドレナリンの力を借りて、そうでない平場では長期的にドーパミン型のモチベーションを用いて努力を積み重ねるのがいいですね。

現代社会では、ブラック企業の蔓延により日々締め切りに追われて疲弊する人たちが沢山いますが、サービス残業大国日本の生産性が極端に低い理由は、長期的な「ノルアドレナリン型モチベーション」が主流であることも一因でしょう。

うつ病が多い理由も同様です。

なお、「自分は仕事が大好きだからいくら働いても大丈夫」と言い、休日出勤が当たり前であるような人もみかけますが、この考え方は非常に危険です。

なぜなら、長時間業務によりノルアドレナリン型が長期的に持続した結果、やがてはうつ病に至る可能性が高いからです。

脳科学的に言うと、うつ病は「ノルアドレナリンやセロトニンが枯渇した状態」です。

セロトニンやノルアドレナリンは生成速度に限界があります。

長時間労働を休みなく続けることで脳内物質の生成量を上回る消費量の状態が長期に続くと、やがて枯渇します。

うつ病の状態では、脳内物質の生成速度自体が低下しますから、なおさら枯渇しやすくなります。

「楽しければ忙しくても大丈夫」というのは脳科学的に見て間違いなのです。

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まとめ

モチベーションを脳科学的に解説しました。

脳内物質によるモチベーション機構をひも解くことにより、ダニエルピンクの「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか 」を例に出すまでもなく、長期的視点からみれば「褒める」に基づく「ドーパミン型モチベーション」が優秀であることがわかります。

部下には「叱って伸びるタイプ」と「褒めて伸びるタイプ」がいる、などと世の中のおじさんたちはのたまったりしますが、彼らは単純に勉強不足であり、「叱って伸びるタイプ」は「褒めればもっと伸びるタイプ」なだけです。

脳科学の力を借りて、自分も周りも褒めることで能力を伸ばしていきましょう!

 

 

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